デジタルな鍛冶屋の写真歩記

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一

日曜日、今年もお隣の向日市で2/27~3/3まで行われております、
「西国街道ひな人形めぐり」に行って来ました。
まず最初に訪れたのは、400年前からある旅籠の富永屋さんです。
西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19454083.jpg

1.街道の顔。
この宿場町では有名だったようで、日本地図でご存じの伊能忠敬が泊まった記録があるそうです。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19454991.jpg

2.一番乗り~!。
少し早くに着いて表で待っておりましたら、写真撮られるなら人がいない方がいいでしょうと、
スタッフの方が気を使ってくださって、会場より少し早くに入らせてもらう事が出来ました~!

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19455868.jpg

3.出迎えの春の花。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_1946620.jpg

4.千客万来。
向かって左が御殿雛、右が古今雛、今年もこの雛飾りを見る事が出来ました。
昭和の初めに和歌山の造り酒屋に嫁いだ娘さんに長女が生まれ、
京都の母親の実家の祖父母は、京都でも指折りの人形師であった丸屋・大木人形店に、
右の古今雛を作らせました。
が、嫁ぎ先の和歌山では、豪華絢爛で派手な雛飾りが主流だったようで、
お内裏雛しかいない古今雛は地味に思われてしまったそうです。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_1951264.jpg

5.欄間の花。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19462383.jpg

6.豪華絢爛。
そこで翌年、同じ丸屋・大木人形店でこちらの豪華絢爛な、御殿雛を改めて送られたそうです。
宮中の紫宸殿を模した御殿は、もちろん本物同様の檜皮葺で、
費用は立派な一軒家が立つぐらい掛かったそうです。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19463853.jpg

7.御殿の奥に。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19464818.jpg

8.お雛様。
細面な三人官女と比べて、少し丸みのあるお顔がとっても綺麗なお雛様(●^o^●)

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19471840.jpg

9.賑やかな宴。
内裏様のお供をしたり、庭掃除など御所の雑用をする従者である仕丁(じちょう)です。
それぞれ、泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸で知られる表情豊かな三人上戸は、
表情豊かな子に育つようにという願いが込められています。
奥に見えるのは五人囃子。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19473537.jpg

10.細やかに。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_194756100.jpg

11.嫁入り道具。
小さな雛道具の一つ一つにも、浮線蝶の家紋が入っています。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19495342.jpg

12.本物顔負け。
牛車も、本物そっくりの精巧な作りです。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_1950783.jpg

13.船に揺られて。
大きな長持ち、これに御殿雛が入れられて和歌山まで船で送られたそうです。
送られた女児も無事に成長されて、京都の向日市に嫁いで来られました。
その折に嫁入り道具として運ばれた2組の雛飾りは、その後も飾られ続けましたが、
高齢になられ市に寄贈されたものが、富永屋でひな祭りの時に見れるようになりました。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19502895.jpg

14.神棚。
煤け具合に歴史を感じます。

西国街道ひな人形めぐり@富永屋 其の一_f0032011_19503683.jpg

15.団体さん。
開場時間になると、ガールスカウトの団体さんがやって来たので撮影終了。
この後、こちらでのもう一つのお楽しみのあちらを撮る事に。




にほんブログ村 写真ブログへ
ポチッとお願いいたします
by dejikaji | 2016-03-01 21:01 | 祭・イベント | Trackback | Comments(8)
Commented by henronin at 2016-03-01 21:13
400年ですか 感無量です 戦争はいけません
戦災が無ければ東京にも広島、長崎にもこれに
近い物が残ってたはず...残念!
Commented by halkyoto at 2016-03-01 23:12
富永屋も豪華ですね。私もめぼしをつけて巡ってみたいのですが、どこが見どころなのかよくわからないので
結局、神足ふれあい町家と中小路家住宅にお邪魔しました。
Commented by kwc_photo at 2016-03-01 23:22
富永屋さんは外せませんね~。
説明もすごく丁寧で、聞き入ってしまいました。
あの牛車、すっごいですよね。動き出しそうです。
もう一つのお楽しみ、私もとりました~(^-^)
Commented by cynchia at 2016-03-02 08:34
おはようございます、歴史がありますね。
400年ですか、手入れも苦労されているのでしょう、昇りがあれは、見れるのですか。
Commented by sima7sima7 at 2016-03-02 11:57
おはようございます
こんな豪華な雛飾りを始めて見ましたよ
さすが文化の発祥地、京都ならではの飾り付けですね
今の時代で作ると、とんでもない金額が出てきそうですし作れる人もいないんでしょうね
Commented by pengini at 2016-03-02 12:24
こんにちは。
今年も行けずに終わりました。
華やかな写真のおそそわけありがとうございます。
21日朝一で神足の方を計画していたのですが、
子供のインフルエンザの看病疲れで起きれませんでした^^;
※地名を間違えたので書き換えています。
Commented by dejikaji at 2016-03-02 20:40
皆さん、こんばんはです。
遍路人さん、
こちら、一時は取り壊しの話しもあったんですが、地元の方々の力で、地域コミュニティーの場所として使われております。

halkyotoさん、
神足と中小路家に行かれたんですね。
個人的にこちらの御殿雛が凄く好きなので、必ず行っております。

kwc_photoさん、
はい、こちらの御殿雛は別格の豪華さなんでね。
それともう一つのお楽しみもあるので、ここは外せません!

cynchiaさん、
こう言う所にも歴史のある建物がある所が京都の凄さですね。
このひな人形めぐりの幟がある所でお雛様見れます。
Commented by dejikaji at 2016-03-02 20:44
シマシマ7さん、
毎年楽しみいしてるお雛様です。
まだこの時分は、こんな豪華なお雛様を作れる家があったんですね。

penginiさん、
子供さんがインフルに罹って大変でしたでしょうね。
また来年もありますので、その時はお子さん連れて見に行ってください。